特定非営利活動法人 明日の歯科医療を創る会POS
歯科医療ネットワーク メールマガジン
患者中心の歯科医療
【歯科医師が抱く不安への具体的な対処法】 
供給者主権(医療者中心)から消費者中心(患者中心)へ
豊かな先進資本主義諸国の中で常識となる医療倫理
国連憲章にうたわれる基本的人権の尊重という課題は、先進国ではごく当たり前のこととして認識されています。日本においては、医療訴訟が発生した場合などに、患者さんの権利擁護がなされていたのか、患者さんのインフォームドコンセントできるような医療支援がなされていたのかという事が裁判の争点として取り上げられます。裁判事例においても、旧来型の医療者による善意の誘導での医療介入がなされていたとしても、患者さんの有する権利を侵害していると認定された場合には、人権擁護の観点から違法であるという判断が下されています。

ただし司法の判断が既に世界標準であるのに対して、現実の医療現場においては、患者さんの権利を擁護するために必要な、医療者の意識、医療提供のシステム、そのための環境、利用者である患者側の意識など、様々な問題が山積しており、現状では世界的なレベルには到達できていません。

このような世界中でコンセンサスを得た基準があり、それが患者さんに最もよい結果を生み出すものである以上、変革の方向性は、迷うことなく患者さんの権利を確実に擁護する方向へと進みます。

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歯科医療ネットワーク  メールマガジン2006.2.21