特定非営利活動法人 明日の歯科医療を創る会POS 歯科医療ネットワーク メールマガジン |
患者中心の歯科医療 |
【歯科医師が抱く不安への具体的な対処法】 | |
供給者主権(医療者中心)から消費者中心(患者中心)へ | |
情報革命と消費者民主主義 | |
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元来、医療情報は医療者からしか得る事ができませんでした。このため、患者は自分が選択した歯科医師の助言に従い、その助言の範囲の中でしか医療選択のチャンスを与えられませんでした。もし医療者が十分な選択肢を提供しなかったとしたら、患者さんの権利はこの時点で侵害されているという事になります。 あるいは自分が推奨する選択肢のみを提示したとしたら、患者さんの権利はこの時点で侵害されています。一部の医療行為を除き、医療介入がなされた後から介入した状況を元に戻すことは不可能ですから、十分な選択を行なうだけの情報を得られなかった場合、患者にとっては取り返しのつかない結果を招きかねません。しかし、今日では情報革命によって患者に多くの情報が提供され、想定される自分の問題に対して、様々な医療介入の手法があることを事前に知る事ができるようになりました。 このことにより、患者側から医療者に対して質問が投げかけられるようになり、医療者は患者が求める情報を提供しなければならないという状況が発生します。一般的な情報は個々の患者に対して同様に適応できるわけではありませんから、医療者としての専門性は確保されます。 しかし、このような状況により医療サービスの消費者である患者が積極的に医療に参加できるという点において、消費者民主主義が実践されるのです。 |
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