特定非営利活動法人 明日の歯科医療を創る会POS 歯科医療ネットワーク メールマガジン |
患者中心の歯科医療 |
【歯科医師が抱く不安への具体的な対処法】 | |
供給者主権(医療者中心)から消費者中心(患者中心)へ | |
見えざる神の手を活用した医療コストの抑制効果 | |
![]() |
消費者主権の医療システムでは、医療コストが適切なレベルで維持され、抑制されるという結果を生み出します。 近年取りざたされる社会保障制度における医療コストの増大は、そもそも医療の質をコントロールする機能を持たない現状の医療システムの問題に起因しています。しかし、ここで提唱される医療コストとは、単に医療費の総額抑制のことだけではありません。例えば、医療の質が高く、治療結果の維持される機関が長ければ、医療コストは安価ということになります。また、単に安価であればよいというのではなく、患者個々の価値観や嗜好に応じて患者のQOLの向上に繋がる結果・効果を生み出すものであるかどうかということも考慮されなければなりません。 情報の開示が行なわれ、患者さんが自らの意思で医療サービスを選択するとき、それは単なる医療費総額の問題だけではなく、実態としての医療の内容を吟味できるようになれば、適正な価格と選択が発生します。さらに、投下された医療コストに見合う結果が得られるかという医療の質に対する評価も発生します。医療者は患者に提供した情報と自らが行なう医療介入の結果との整合性を高める必要に迫られます。これが見えざる神の手として医療の質を向上させるのです。 一見、歯科医師にとっては厳しい状況を招くことのようにも受け取れますが、このようなオープンな状態にすることで、かんじゃの先入観により頭から保険外診療を拒絶したり、不必要なクレームを訴えたりすることがなくなるのです。 医療コストとは、一方的に抑制されるべきものではなく、患者個々の期待のレベルに応じて適切に受益者である患者が負担すべきものなのです。 |
|
特定非営利活動法人 明日の歯科医療を創る会POS |