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[ 2010/1/10 ] 食育ってなあに 〜食べることの楽しさと大切さ〜@  味覚は本来、生存のための判断基準だ
食育ってなあに 〜食べることの楽しさと大切さ〜@
 味覚は本来、生存のための判断基準だ

 食の何が大切なのでしょうか。何が整っていると健康に結びつくのでしょうか。情報が満ち溢れた現代で、自分にとって大切な食を選択し、実際に健康を維持することは難しいものです。
 昔から、動物は病気になったら自分で治すという話を知られており、あたかも植物を薬のように選んで食べている様子が『動物たちの自然健康法』に紹介されています。身近な犬や猫が草を食べ、チンパンジーや象などの多くの野生動物は体調にあわせて植物や土、岩などを食べています。長い進化の過程で自然淘汰をへて得てきた自助能力が人間にもあったはずです。動物たちは栄養摂取と薬を区別して食べているわけではないのでしょう。身体が必要なものを摂りいれているだけです。
 私たち人間は、身体の要求に耳を傾けることをいつしか放棄し、楽しむために食べるようになり、現代ではストレスの解消のために食べています。本来、食は生存のための機能であり、味覚はそのための判断基準でしたが、いつしか快適さの基準となりました。それで「脳」で食べるという表現まで出てきたのです。「脳の判断は」自分でしているのではなく、情報に踊らされていることもあります。身体によいという情報や、これさえ食べていれば健康になるという情報に踊らされます。しかし、いまさら野生の感性を取り戻すことはできません。動物に学ぶとすれば身体によい食物を選択する知恵を磨くしかありません。文明が発達したおかげで長寿な社会になったことは事実です。長寿の質をよくするためには、いま食を見つめなおす必要があります。味覚の復活でです。そのための感覚を育てることが食育なのです。
『“食育”は歯科医療を変える』 クインテッセンス出版株式会社  丸森 英史 より
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