NPO法人 明日の歯科医療を創る会POS HomeSitemap
登録歯科医院を検索
設立趣旨 健康を守る為の歯科医療 認定歯科医療機関制度 WEB公開講座 困った時の相談室 賛助会員一覧 新規登録 DENTIST HYGIENIST TECHNICIAN
最新のお知らせ
>> TOPICS一覧に戻る
[ 2010/2/20 ] 美味しい脂肪ばかり食べていると・・・〜血管の内皮細胞を傷つけ心疾患や脳卒中を起こす〜@  アイスクリームや霜降り牛肉が過食にする
美味しい脂肪ばかり食べていると・・・〜血管の内皮細胞を傷つけ心疾患や脳卒中を起こす〜@
 アイスクリームや霜降り牛肉が過食にする

 マヨネーズに病みつきになったヒトを俗にマヨラーというのだそうです。何にでもかけます。ついにはマヨネーズだけ食べるといいます。油が70%、卵が15%、残りは酢や調味料で、美味しさを強調します。卵黄が油を取り込み、酢の酸味がさっぱり感を演出します。大トロのにぎりと同じ仕組みです。しかし日本人はもともと脂っこいものは好まなかった人種です。江戸時代トロは捨てられ、赤身のズケが好まれたといわれています。脂肪は一般に中性脂肪です。水に不溶性ですので、味細胞を刺激しないため味はありません。リパーゼという消化酵素で分解され脂肪酸ができ、舌の奥で味わいます。うまみや甘みを増強して美味しさを演出します。その結果βエンドルフィンが放出され、快感を感じ、病み付きになるのです。
 食べすぎの行き着くところは肥満細胞の増加であり、とくに内臓脂肪が増えると、時間をかけ動脈硬化へと進みます。脂肪の多い堆積物(これもプラークと呼ばれる)が動脈の内壁に溜まると炎症がおきます。脂肪細胞から分泌される各種サイトカインが、血管の内皮細胞を傷つけることが引き金になります。血管内のプラークが破裂して血液のかたまりである血栓ができて、心臓や脳の血管が詰まると心臓発作や脳卒中を起こします。死に至ることもあります。限りなく暗いストーリーですが、脂肪と砂糖の食べすぎは、この流れを作ります。美味しそうなアイスクリームや霜降り牛肉に、食べすぎの恐ろしさが潜んでいるのです。


『“食育”は歯科医療を変える』 クインテッセンス出版株式会社  丸森 英史 より
Copyright (C) Asuno Shikairyou wo Tsukurukai Co, Ltd. All Rights Reserved. プライバシーポリシーこのサイトについて運営事務局お問合せ