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[ 2007/7/25 ] 禁煙の効果
禁煙は難しく,禁煙の効果が現れるまで相当の期間が必要とされることから,禁煙の効果を科学的に実証することは容易ではありません。しかし,元喫煙者の有病率が現在喫煙者と非喫煙者の間に位置することから,禁煙の効果が推定されています。歯の喪失や歯周病のリスクは,禁煙から11年以上で非喫煙者のレベルに近づきます。また,禁煙年数が長くなるとリスクは低下し,禁煙により歯周病に罹患しにくくなることが分かります。歯肉メラニン色素沈着は,禁煙後1年で半減し,3年以上で非喫煙者レベルに低下します。歯の着色やタバコ口臭は禁煙により改善することが想像できます。喫煙の熱刺激が原因で発症するニコチン性口内炎や喫煙者口唇は,熱刺激がなくなるので禁煙の効果はただちに現れます。
 歯周治療の開始前に禁煙をした患者と,治療開始後も喫煙を続けた患者のプロービング値を比較した研究では,治療開始3ヶ月めから禁煙の効果が現れ,1年後には効果の差が有意となりました。この研究から,将来「歯周治療前に禁煙する」が歯周治療の基本になることが予想されます。
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