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忍び寄る砂糖の影響 〜最近の研究より〜@ 歯垢を溜めない日々のブラッシング
虫歯の始まりは、水に溶けないグルカンを砂糖から作ることからはじまります。いろいろな糖を口の中の細菌は分解しますが、虫歯菌といわれるストレプトコッカスミュータンスは砂糖からだけ、不溶性のグルカンを作り歯の表面に付着します。そのなかで酸を溜め込み歯を溶かすのです。このグルカンの上に歯肉炎や歯周病を起こす細菌が次々に付着するのです。大人の歯周病や歯肉炎を起こす細菌には溜まる順番があります。時間がたてば厚みも増え、取るには苦労します。歯垢を溜めない日々のブラッシングが大切なのは、このためです。すなわち口の中のトラブルのはじまりは砂糖の摂りすぎなのです。
『“食育”は歯科医療を変える』 クインテッセンス出版株式会社 丸森 英史 より
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