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[ 2010/4/30 ] 脂肪毒性A  インスリン抵抗性症候群
インスリン抵抗性症候群とは、脂肪細胞がそれ以上エネルギーを蓄積できない状態と解釈されるともいわれています。このような脂肪過多の原因は、食生活に求められます。現代の高度に加工された食品や高カロリー食、必要な栄養が少ない低栄養食は、異常な食後の血糖値および脂質濃度の急上昇を引き起こすことが多いのです。この状態はいわゆる食後代謝異常と呼ばれているもので、酸化ストレスを起こします。そのストレスは、炎症、内皮機能不全、血液凝固亢進、交感神経活動亢進などのアテローム性動脈硬化を起こしやすくなり、血圧を上げるホルモン(アンジオテンシノーゲン)が活性化していきます。全身の循環器に障害を与えるのです。これがやがて肥満や糖尿病、動脈硬化症などを引き起こすメタボリックシンドロームへと突き進むのです。
 過食や運動不足に始まり、生活習慣の重なりでじわじわと体全体の障害が重くなっていきます。生活習慣がそのままではドミノ倒し的に病態は進み、インスリン抵抗性、さらに食欲調節ホルモンのレプチンが効きにくくなるなど、ますます肥満に陥ります。それにつれて、膵臓も疲弊し、ついにインスリン分泌が低下し、糖尿病へと進んでいきます。
 脂肪をたくさん摂りはじめたのは、人類の歴史の中ではつい最近のことです。いま、私たちのおかれた高脂肪食、過食の状況を考えると、早期にまず生活改善が必要なのです。

『“食育”は歯科医療を変える』 クインテッセンス出版株式会社  丸森 英史 より
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