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食料消費量を品目別の変化でみますと、米の消費量は1962年度をピークとして2006年度には半減しています。その一方で畜産物と油脂類の消費量は1960年度に比べますと、それぞれ4.3倍、3.4倍にまで増加しています。 1975年以降の30年間の食料の消費形態の変化を、総務省「家計調査」でみると、食料全体(調理食品や外食を含む)の支出が伸び悩んでいます。その一方で外食への支出は、横ばいないし減少傾向となっていますが、調理食品への支出は近年も緩やかに増加しています。スーパーやデパートの食品売り場の賑わいもうなずけるところです。 また1日の時間の使い方も変化してきました。仕事や家事に従事する時間が減少し、レジャー・教養といった自由時間が増加しています。生活をエンジョイすることが増えたのでしょうか。共働き世帯や単身世帯の増加といった世帯構造の変化もみられました。これから少子高齢化が進み、生活の変化が予想されますが、それが食料の消費形態にどのように影響するのか気になるところです。家の中での生活よりも外での生活を楽しむ姿も浮かんできます。 『“食育”は歯科医療を変える』 クインテッセンス出版株式会社 丸森 英史 より
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