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[ 2009/10/10 ] 心臓病、高血圧が増えている  食生活の改善と適正な運動で予防できる
脂肪細胞は、エネルギーを蓄え必要に応じて全身にエネルギーを供給する大事な組織です。とかく悪者扱いされる組織ですが、人類が生き残り進化するためにも必要な組織でした。近年、ただエネルギーを溜め込むだけの組織ではないことが分かってきました。脂肪組織は、生体における最大の“内分泌臓器”ともいわれ、アディポカインと呼ばれる分泌たんぱく質を作ります。善玉と悪玉があるのですが、代表的なものは、@食欲を抑制するレプチン、A抗動脈硬化作用のあるアディポネクチン、B血栓ができやすくなるPAT-1、Cインスリン抵抗性や炎症を起こしやすくするTNF-α、などからだの恒常性に関わります。そのバランスの破綻がメタボリックシンドロームを起こし、血管や心臓に病を重ねていきます。
 平成17年度(2005年)の国民健康・栄養調査によれば、エネルギー摂取量の平均値は、男女共に漸減傾向にあり、平均値では第二次世界大戦直後と同じ程度といわれています。当時と変わっているのは、運動量が激減していること、まとめ食いをしたりの不規則な食事のサイクルが目立つといわれています。
 脂肪からのエネルギー摂取割合が3割以上の者が2割を超えている一方で、野菜や果物の摂取量はどの年齢層でも摂取目標量を下回り、とくに若年層での不足が目立ちます。
 品目別の食料消費量の変化でみると、米の消費量は1960年代のピークから2006年度には半減しています。その一方で、畜産物と油脂類の消費量が大きく増加し、1960年度に比べて、それぞれほぼ4倍に増加しています。
 脂肪細胞を大きくし数を増やす食生活がみられます。
 重要なのはエネルギーの収支です。脂質も糖質も過剰な状態になってエネルギー摂取量が増え、支出である「運動」が不足すれば、あまった栄養は消費できず、すべての生活習慣病の源である肥満につながるのです。しかし食生活の改善と適切な運動で予防は可能なのです。

『“食育”は歯科医療を変える』 クインテッセンス出版株式会社  丸森 英史 より
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