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子供に肥満とU型糖尿病が増えている 〜世界のゆがみは子供に現れる〜@ 子供の肥満の現状
子供の糖尿病がいま、世界的に注目されています。小児期に起きることが多いT型糖尿病だけでなく、食事や運動など生活習慣とのかかわりが深いU型糖尿病が増えているからです。 東京女子医科大学糖尿病センターの内潟安子先生は、「平成14年度も15年度も小児慢性特定疾患治療研究事業で収集した18歳未満発症患者数でみると、T型が約70%、U型が約20%ですが、本学糖尿病センターの20歳未満発症の糖尿病患者数をみてみますと、T型とU型はほぼ1:1です。」と報告されています。 東京都の学校検尿でU型糖尿病が見つかった232人を調べたところ、うち84%は肥満度20%以上の肥満児で、とくに49%は肥満度40%以上の高度肥満児でした。(東京都予防医学協会年報、2005年版、第34号、31.浦上達彦、日本大学医学部講師) 平成17年度の『学校保健統計調査』では、肥満傾向児の出現率は、9~17歳の男子では10%を超えており、15歳が13.5%もっとも高くなっています。 12歳の男児の肥満傾向児の割合は12.4%で、親世代の6.6%と比べ、算定方法が変わったとはいえおよそ2倍に増えています。女子の割合は9.7%で、親世代の6.7%の1.5倍に増えています。
『“食育”は歯科医療を変える』 クインテッセンス出版株式会社 丸森 英史 より
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