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10)口腔粘膜疾患に起因するドライマウス 歯周炎やカンジダ症では、口腔微生物の質的・量的変化によって唾液の粘り感が生じ、これが乾燥感として出現する場合があります。特にカンジダは、肉眼的に明らかな偽膜性カンジダ症の状態を呈していなくても、その菌数増加によって口腔異常感を惹起することがあります。 また、唾液分泌低下があるとカンジダの数が増加し、粘膜の抵抗性も弱くなるため、カンジダ症を発症しやすくなります。ドライマウスに関連するカンジダ症は萎縮性(紅斑性)カンジダ症であり、口腔粘膜の痛みを訴える例の多くはカンジダが原因となっています。 その他に扁平苔癬、溝状舌、地図状舌、舌痛症などで口腔内の異常感が生じ、これを口腔乾燥感として訴えるケースがあります。
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