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[ 07/5/5 ] ドライマウス 原因療法 粘稠感、痛み、異常感の場合 その@
「唾液がネバネバする」といった粘稠感は、受診理由として乾燥感、疼痛に次ぐ訴えです。唾液はサラサラした漿液性唾液と粘り気の強い粘液性唾液が合わさって分泌されます。この粘性は摂食・嚥下の過程で食塊形成に有利に働き、また口腔粘膜の潤滑・保護と保湿の役割を担っています。サラサラした成分と比較し、粘稠度の高い成分は貯留しやすく、保湿用の化粧品や軟膏などはその性質を利用し、患部にながく留まるように作られています。このように唾液の持つ粘稠度そのものは生体への利害作用は少なく、むしろ有効に働くための性状といえます。
 唾液分泌量が低下し、唾液の全体量が少なくなることで、停滞しやすい粘液性唾液にくらべ漿液性唾液の成分が減少しやすくなることで口腔内の粘稠度は上昇すると考えられます。粘稠度が高いと唾液による口腔内の自浄性は低下しますが、口腔内清掃が行われている場合は口腔内に及ぼす害は少ないと思います。ただし、口腔感覚として不快感や嚥下時の抵抗感を覚え、中には「膿のようなので飲み込みにくく、吐き出している」という患者さんが多くみられます。この場合は唾液から体内へ供給されるべき酵素・免疫・抗菌成分が吐き出されてしまうことになります。
 当然ながら歯周疾患などによる排膿や出血が唾液に混在し、粘稠度が高まっている場合は病的な粘稠度と考え、原因となる歯周疾患を行う必要があります。そうでない場合は全体的な唾液分泌量を回復させ、漿液性唾液の量が増加することで症状が軽快します。
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