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認定申請書
基本概念
この認定は国連憲章に謳われる基本的人権の尊重を基盤とし、1995年9月第47回世界医師会総会で採択された「患者の権利に関する〈改訂〉リスボン宣言」の原則に準じた医療展開を実践しようとする歯科医療機関に対して行われるものです。
この認定を受けた歯科医療機関では、患者の権利擁護のための適切な情報提供・患者支援が行われ、患者のインフォームドコンセントを獲得した上で医療行為が開始されます。
認定の基本要件
1：
医療行為の開始にあたって、患者の期待を明確にするための十分なコミュニケーションが確保され、さらに患者がインフォームドコンセントを行うための支援がなされていること
2：
医療行為開始までのプロセスが開示されていること
3：
インフォームドコンセントを行うために必要な情報は、患者に理解できるよう説明されると共に文書で提供されていること
4：
適切な診査・診断が行われ、エビデンスに基づく情報開示がなされていること
認定の具体的要件
1：
プレクリニカルアプローチ（初診から治療開始まで）の手順が確立されている
2：
インタビュースキルがある（傾聴トレーニング受講またはそれに相当するスキルがあると認められること）
3：
適切な診査・診断のための精密検査を行っている
4：
検査結果の文書による報告
5：
治療計画書・費用見積書・スケジュールの文書による提示
6：
当法人ホームページ上にて医院の詳細情報の開示
認定に必要な提出物
1：
来院から医療行為開始までのクリニカルパス（フォーマットあり）
>> クリニカルパスについて
2：
患者インタビューに利用するチャート（見本参照）
3：
患者に提供される検査結果報告書（見本参照）
4：
患者に提示される治療計画書（治療内容・費用・スケジュール）（見本参照）
5：
医療行為開始までのプロセス開示に用いるツールのサンプル 例）パンフレット、院内掲示板の写真等
6：
精密検査内容報告書 ダウンロード：
フォーマット
記入見本
7：
患者にやさしい歯科医療機関認定申請書
※提出された資料はご返却できませんので、予めご了承ください。
認定医療機関の取り扱い
1：
当法人が提供するホームページにて認定医療機関として情報開示します
2：
当法人に対し患者から個別歯科医療機関の問い合わせがあった場合は、提出された資料のコピーを見本として提供します
3：
認定医療機関としてのサティフィケートを授与します
4：
当法人が主催する『お口の健康のための市民講座』、歯科個別相談にて認定歯科医療機関のリストを希望者に開示します
認定申請料
初回 ：
20,000円（内訳：審査料 10,000円、登録料、2年間の管理料 10,000円）
更新 ：
10,000円（内訳：審査料、2年間の管理料） 2年毎
※管理料 --- web管理、患者からの問い合わせ対応
更新
2年毎に認定内容の更新申請が必要です。
更新の目的：
患者の権利を守る医療の実践は歯科医療の社会的貢献度を高めるものです。賛同者がどの様な実践を上げているのかの結果は当法人より公開し、この様な医療サービスが社会的にどの様なら価値を持つかについて情報開示していき、医療改革に寄与します。
【必要書類】 患者の期待と権利を守る歯科医療がどの様に実践されているかの実績を報告していただき、認定を更新します。
「患者の期待と権利を守る」診療実績
【1】
精密検査を受診した患者数 ／ 初診来院患者数 ×100＝％
精密検査実践率
※精密検査
…該当歯科医療機関が患者の本質的な期待に応える良質の医療を実践するために必要と考えた検査の事
【2】
精密検査、結果報告、治療計画とステップを踏んで医療方針を了解し、実践した患者数 ／ 初診来院患者数×100＝％
包括歯科医療受診率
【1】 と 【2】 のデータを毎年取っていただきます。
基準
【 基準 1 】
【 基準 2 】
患者の期待を明確化した上で医療行為を行なおうとした場合、必然的に患者の身体的状況に対するデータが必要となるため、精密検査実践率を基準とします。
患者の期待に添って情報提供がなされた場合、行動医学的な観点より、患者が能動的に健康獲得行動を起こすという前提に基づき、包括歯科医療受診率を基準とします。
20％以上
・・・・･
2点
10％〜20％
・・・・･
1点
10％未満
・・・・･
0点
10％以上
・・・・･
2点
5％〜10％
・・・・･
1点
5％未満
・・・・･
0点
基準 【1】 と 【2】の合計点が3点以上で認定更新とします。
■認定後に計算用フォーマットをお送りします。
これらのデータは「患者中心の歯科医療」の実績として会員全員が共有できるデータとして蓄積し、実際のより良い歯科医療の訴求においてどのような効果をもたらしたかについて、フィードバックしていきます。
※「患者の期待と権利を守る」診療システムに関する相談を承ります。
※院内の状況が変化し、システムの変更が生じた場合は速やかに「NPO法人 明日の歯科医療を創る会 POS 歯科医療ネットワーク運営事務局」 078-435-4618までお知らせ下さい。
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