コミュニケーションの技法 |
会 話 |
処置内容の伝達(ガイダンス:今後どのような選択をしなければならないのかを伝え、処置の方針に関する期待を確認する
《STEP1 来院動機を聴く》
具体的にどこがどのようになると良いとお考えですか?どんな期待を持たれてお越しになられましたか?(*場合によっては例示して選択を促す)
【ガイダンス例@】
「治す以上は2度とこのような状況にはしたくない」あるいは「とりあえず噛めるようになればよく、あとはまた悪くなったときに考えたい」と言ったようなことで結構ですが。
【ガイダンス例A】
「障害自分の歯で過ごしたいし、年をとっても入れ歯は嫌だ」とお考えですか?「年を取ったら入れ歯になるのもやむをえない」とお考えですか?
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今回痛みの原因は大きな虫歯によるものでした。
そこで歯の新駅を除去し、そこを薬で密封した後、歯が壊れないように補強のための杭を打ち込み、土台作りを終えました。しかし、この歯がこのままでよいと言うことではありません。歯を長持ちさせるためには冠を作る必要があります。
ただ、このかぶせの制作にあたって○○さんにご確認した起きたいことがあります。
○○さんは今までも歯の健康管理ではご苦労されたようですが、ご自身のお口の中の健康や、ご自分の歯の将来に対してはどのようなお考えをお持ちでしょうか?
また、私どものところへ起こしになったときどのようなお気持ちがありましたか? |
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そうですね・・・
やはり歯が痛いとわずらわしいし、食事もしづらく仕事にも差し支えがあります。やはり年をとっても自分の歯で過ごしていたいし、この際しっかりと治しておきたいと思います。 |
《STEP2 患者の目的の背後の期待を確認する》 |
なるほど、ご自身の歯をしっかりと治して年をとっても自分の歯で過ごせるようにしたいと言うことですね。どういう気持ちがあってそのように思われるのですか?もし年をとっても自分の歯で過ごせたとしたらどんな気持ちや感情が起こりますか? |
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それは歯に対する気持ちや不安がなくなるのですから、安心です。それにそのことで仕事も頑張れるので嬉しい気持ちになりますね。 |
《STEP3 目標の設定》
○○様は結果として…のようになりたいということでよろしいでしょうか?
(患者さんの希望を繰り返して確認する)
〈注意点〉
- 患者さんの言葉をそのまま使う
- 繰り返したときの患者さんの表情を確認(スッキリとした表情をしているか否か)
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そうですか、と言うことは歯に対する不安がなく、しっかりと仕事を頑張る自分になりたい、そうなると嬉しいと言う感情が生じるからしっかりと歯を治しておきたいとお考えなのですね。 |
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はい、そうです。
私の歯は大丈夫でしょうか? |
*支持
*共感的励まし |
はい、大丈夫です。
あなたが自分の歯を大切に使い続けたいとお考えであれば、そのお気持ちを失わない限り歯を残していくことは可能です。 |
患者の自発的健康獲得への態度の表明 |
そのためにはどうしたらいいのですか? |
《以下省略》 |