STEP1 来院動機を聴く |
患者が自由に思ったことを話せるように、開いた質問で問いかけます。
患者の「思い」や「気持ち」を疾患利と理解して受け止めるために、患者の言葉を繰り返すことにより、確認をします。 |
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- どのようなことがお困りですか?またはお悩みですか?
- どんな期待を持たれて起こしになりましたか?
- 具体的にはどこがどのようになると良いとお考えですか?
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STEP2 患者の目的の背後の期待を聞く |
治療のゴールをどこに置くのかを確認します。患者は目の前の問題(虫歯で穴が開いているなど)を解決するために来院しますが、果たして患者は虫歯を詰め物で治すだけで満足なのでしょうか?もっと深く聴いていけば、今後は虫歯を作りたくない、自分の歯を大事にしたいと思っているかもしれません。「期待」が判れば、提供する歯科医療も変わってきます。しかし、この部分を明確に意識している患者は多くはありません。ですから歯科医療者が患者の本質的な「期待」が何であるのかを顕在化させる支援をする必要があります。 |
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- この目的が達成されると、あなたにとってどのような良いことがありますか?
- この目的が達成されないと、どのような不都合が起こりますか?
- 現状に対してどのようなイメージをお持ちですか?
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STEP3 目標の設定 |
「期待」を「目標」に変換させます。「こうなったらいいな」を「こうしよう」と目標に置き換えることで患者は自発的に健康獲得行動を起こすことができます。患者は言葉として明確にすることでより一層「なりたい自分」をイメージすることができます。 |

●●様は結果として・・・のようになりたいという事でよろしいでしょうか?
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STEP4 目標を達成するためのガイダンス |
歯科医療者は専門的な立場から、患者が自身の目標達成のために必要な、歯科医療を選ぶための情報を提供します。それは、患者が理解できる分かりやすい言葉やツールを用いて行われる必要があります。 |

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STEP5 目標達成のための負担・障害の確認 |
たとえ患者さんが診療室で歯科医師に対して「そのようにお願いします。」といったとしても、それは威圧的な状況であり、本意ではない発言をする場合があります。患者の表情や非言語でのメッセージ(態度や言葉のトーンなど)から些細な問題や気になる点をしっかりと聴きだし、早めに解決の支援を行うことが大切です。このために患者が自由に安心して発言できる雰囲気つくりを心がけ、患者の自由意志による決定を尊重する姿勢で対応します。 |

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STEP6 障害を改善するためのガイダンス |
患者が感じている不安を解決するための情報提供です。以下にあげる項目以外にも患者が必要とする事柄には誠実に情報を提供し、専門的なアドバイスを加えます。 |

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STEP7 方法決定の支援 |
歯科医療者は患者が歯科医療を選ぶために必要な情報を開示し、専門的なアドバイスをします。治療を選ぶのはあくまでも患者であることを忘れないように、患者の気持ちを中心としてフォローしましょう。患者が自由意志で「決定」「拒否」「選択」を行い、歯科医療者はそれに対して患者に不利益が生じないように決定を尊重しましょう。ただし、患者の決定がもたらすリスクについては再度正しい理解となるようフォローしましょう。 |

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STEP8 具体的方法のガイダンス |
患者が決定した方法を具体的に実行するためにより詳細な事柄を決めていきます。 ここでも患者が主体となって歯科医療を受診できるように患者の意思を尊重し、患者が心配事や不安を抱いていないか常に配慮するように心がけましょう。 |

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STEP9 医療契約の締結 |
患者の決めた目標を達成するための役割分担を明確にすることで、患者は「患者責任」を全うし、自発的に健康獲得行動を起こすことが出来ます。 |
【決定した内容の責任が医療者側、患者側のどちらに帰属するかを明確にする】 |
- 約束したことは何か?
- それぞれの成功を何でみるのか?
- 目標を達成するための役割分担は?
- 期限はいつか?
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